行事の歴史及び内容
原東地域では、明治30年代までは花田植(田ばやし)が行われていた。明治後期になると農作業の効率が悪いという理由で、県の条例により田植を太鼓や唄で囃すことは禁止されるようになった。しかし、昭和30年(1955)頃までは、時折、青年団によってイベントとしての花田植が開催されていたが徐々に忘れ去られようとしていた。
この事を残念に思う地域の青年グループが昭和43年から古老からの聞き取りで田植唄の書き起こしに取り組み、2年後に「郷土の田植唄」と題した田植唄集を作成した。
これを契機に昭和50年に原東田楽団が発足し練習活動を再開した。昭和58年に原東田ばやし保存会を結成、昭和59年(1984)に第1回「原東大花田植」が行われた。以後毎年5月第3日曜日に開催している。
田植唄のテンポが速くてショウ的な囃し田とは一線を画し、田植仕事の出来る六調子の「はやし田」を誇りにしている。
「原東大花田植」は、花、鞍、幟などで美しく飾った飾牛が出場し、先手の綱さばきによって、昔ながらの代かき技を披露。また、大太鼓、小太鼓、笛など20数人の囃し方による田ばやしの中で、かすりの着物にすげ笠姿の早乙女達が田植唄を唄いながら田植をしていく、華やかな田園絵巻を繰り広げる。
行事主催者
原東田ばやし保存会
開催時期
5月第3日曜日 (令和2年5月17日 日曜日)
※変更・中止等の場合もありますので行事主催者にご確認ください。
開催場所
広島県山県郡北広島町志路原(国道433号線沿い)
志路原ライスセンター前 特設会場
行事に関する連絡先
〒731-1533 広島県山県郡北広島町有田1122
一般社団法人 北広島町観光協会
電話 0826-72-6908
E-mail kankou@khiro.jp
行事開催に関する写真
代かき

飾牛による昔ながらの代かき①
代かき

飾牛による昔ながらの代かき②
花田植の苗取り

苗取り風景と飾牛の代かき
田植

大太鼓と早乙女の田植