椋神社 御田植祭(秩父市上蒔田)

椋神社 御田植祭(秩父市上蒔田)

行事の歴史及び内容

埼玉県の北西部に位置する秩父地方は、四方を山々に囲まれた、いわゆる盆地である。そんな山間の秩父地方において、秩父神社・上蒔田椋神社(以下当社)の二社に、現在も田植祭が伝承されている。歴史的には、創建以来上蒔田に伝わる田植え行事が存続の危機に陥った際、総社である秩父神社に依頼し継続した経緯があるという。県内南部の稲作田園地帯ではなく、耕地の少ない山塊の地域に古くからこの田植祭が伝承されていることは興味深い。

当社の例大祭(御田植祭)はかつて3月3日に執行され(現在は3月第1日曜日)、春の農作業に先駆けて行われる早春の祭事で、秩父地方に春を告げる祭りとも称されている。

境内や参道を神田に見立てて、田植えの所作を苗代つくりから収穫までを模倣した行事で、白装束に身を包んだ神部達12名が田植歌を唱えながら先祖から伝承してきた古風な所作を面白おかしく演じる。今年も豊作であってほしいと願う豊穣予祝の行事であり、農耕を主体とした山の神と田の神の去来信仰として古くから存在した。田植祭に迎えられる山の神は秩父神社同様、武甲山から来臨するといわれているが、水分神事については西側に位置する丹生神社に出向し、神事の後に水引の所作を行う。山の神が春の初めに里に迎えられ、やがて田の神となり稲作を守護し豊作をもたらし、秋の収穫がすむと再び山に送られる。古くから民間に伝わる信仰である。水分神事も含め田植えの所作全般を模して、田植歌を歌いながら収穫までを演じる。また当社ではクライマックスの代掻きに御神馬二頭を用いていることは特色といえる。

平成二十一年、埼玉県無形民俗文化財に指定された。

行事主催者

椋神社 御田植祭神事保存会

開催時期

例年 3月第一日曜日 午前11時~午後3時

※変更・中止等の場合もありますので行事主催者にご確認ください。

開催場所

埼玉県秩父市蒔田2842 上蒔田 椋神社 境内
会場までのアクセス方法
・西武鉄道西武秩父線終点 西武秩父駅下車
・西武バス 小鹿野線 乗車 途中「府坂入口」下車

行事に関する連絡先

〒 368-0041 埼玉県秩父市番場町 1-3 秩父神社内
電話  0494-22-0262 御田植神事保存会 会長 新井直行
E-mail arai@chichibu-jinja.or.jp
または naosun@cello.ocn.ne.jp

行事開催に関する写真

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