行事の歴史及び内容
当社の創始は986年頃と伝えられ、古くは南部郷の総鎮守社として地域一帯の村々を氏子として崇敬を集め今日にもその遺風が残されている。1年に1度行われる例大祭も盛大に挙行され、武家文化の名残でもあり、古くは当地域で農耕馬として人と生活に密接に関わりがあった馬も祭礼に参加する。
現在では、この祭礼の為だけに馬を飼育されている地元馬主より3騎、近隣の馬主より3騎の計6騎が出揃う。毎年当番地区では6名の馬当屋が選ばれ、祭礼期間中それぞれ6騎の役馬を世話する馬宿を聞く。10月8日の宵宮では奉納競べ馬神事が執り行われ、境内300メートルの馬場を2頭ずつ競い合い疾走する。以前は、祭礼に参加する役馬以外に、近郷の馬主が自慢の持ち馬ち競べ馬に出したといい、優勝した馬には金注連縄と優勝旗、準優勝の馬には銀注連縄が贈られるなど、多い時には30数頭もの馬が勝負を競ったと記録されている。
10月9日の例大祭では、前日とは変わり神賑わい行事が行われる。6騎の流鏑馬の役馬は、華麗な馬具で装飾され、各当屋から出された稚児を乗せて渡御行列に加わり華やかに練り歩く。渡御終盤、境内二の鳥居前では流鏑馬の役馬6騎が一騎ずつ進み出て、神前に鼻向けして拝礼を行い、若衆が高らかに馬子唄を歌いあげる間、稚児が弓と弓矢を受けとる形での流鏑馬の儀礼が行われる。
一連の神賑行事を終え、最後に馬場では流鏑馬の飾り馬具を外した役馬が、 3騎ずつ流れるように駆けてゆく通称「どしこみ」が行われ全ての祭礼行事が終了する。
行事主催者
須賀神社秋祭文化財保存会
開催時期
10月8日(宵宮)、10月9日(例大祭)
※変更・中止等の場合もありますので行事主催者にご確認ください。
開催場所
須賀神社境内
アクセス
阪和自動車道みなべIC下車、国道424号(龍南線)を龍神方面に。
道の駅みなべうめ振興館(梅の駅)を過ぎ、須賀橋を渡り右折。
そのまま300メートル程直進。みなべICより所用時間5分程度
行事に関する連絡先
住所:〒645-0027 和歌山県日高郡みなべ町西本庄242番地
電話: 0739-74-2204
行事開催に関する写真
役馬

8日 奉納競馬神事で駆ける順番を待つ役馬
競べ馬

奉納競馬神事で馬場を駆ける2騎の役馬
渡御行列・流鏑馬役馬と稚児

9日 例大祭神振行事にて華麗な馬具を装飾した流鏑馬役馬と稚児
3騎駆け、どしこみ

例大祭最後に行われる馬駆け。通称どしこみが祭礼行事に華を添える