加茂神社・春季例大祭「加茂祭(やんさんま)」

加茂神社・春季例大祭「加茂祭(やんさんま)」

行事の歴史及び内容

加茂神社は、平安時代の治暦2 (1066)年、京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)の神領・倉垣庄の総社として鎮祭された。当時、平安時代の京都の文化(多くの祭祀)が伝承され、950年以上の年月を経た今なお一年を通じて数多くの神事を伝承している。

代表的な神事としては、9月3日・4日の国指定重要無形民俗文化財「稚児舞」、6月初卯の日の富山県指定無形民俗文化財「御田植祭」、1月1日の射水市指定無形民俗文化財の新年慶賀祭の「鯛分け神事Jなどである。

その中でも富山県指定無形民俗文化財である春季例大祭「加茂祭」は、農作物の豊作や氏子崇敬者の無病息災・繁栄等を祈願する重要な神事である。
この「加茂祭」は、以下に列記する古式にのっとった諸神事が厳行されている。

5月1日には、神秘とされ特定の氏子だけが携わる「御装束祭」を斎行し、3柱の御神幣に未晒しの和紙の装束を新たに着け奉る。

5月3日の「加茂祭」宵祭では、午後3時より「走馬」「宵祭例祭式」「九遍式」「流鏑馬式」を執り行う。

5月4日の「加茂祭」本祭では、午前10時半ごろ倉垣小杉地区(射水市倉垣小杉)と柳瀬地区(射水市七美)に神馬と流鏑馬祭馬がそれぞれ出立し流鏑馬を執り行い、その後加茂神社に帰参する。

午後2時からは、流鏑馬祭馬3頭が揃って加茂中部地内の街道(旧北陸道)を3往復する「走馬j を初めとして、加茂神社に帰参後、次の様な諸神事が執り行われる。

「神幸式」・「神馬式」・「御旅所着御」・牛乗式」・「神楽の儀」・「「還御」・「例祭式」・「九遍式」・「流鏑馬式」

5月5日の「加茂祭」裏祭では、午後2時から菰綜(こもちまき)をお供えし端午の節句で子供たちの成長を祈願するとともに「例祭成就奉費祭」を斎行し「加茂祭」が無事終了したことを御祭神に報告・感謝し祭りを締めくくる。

行事主催者

加茂神社

開催時期

5月1日「御装束祭」
5月3日「加茂祭」宵祭
5月4日「加茂祭」本祭
5月5日「加茂祭」裏祭

※変更・中止等の場合もありますので行事主催者にご確認ください。

開催場所

加茂神社及び加茂中部地区内、倉垣小杉地区内、柳瀬地区(七美)内

行事に関する連絡先

住所:〒933-0204 富山県射水市加茂中部630番地
電話:0766-59-2654 0766-59-2503 (FAX兼用)

行事HPアドレス

https://www.shimomura-kamojinja.com/

行事開催に関する写真

走馬(そうめ)

走馬3頭が加茂中部地内の街道(旧北陸道)の西の端から東の端までの約1kmを3往復し、その後加茂神社に社参する。道路の舗装化や下水道工事の完了前は、街道を疾走していたが、舗装やマンホールの蓋による事故防止のために、近年は並足などで走馬を行っている。

神幸式(しんこうしき)

御祭神は、京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)の御祭神の賀茂建角身命・玉依姫命と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の御祭神の賀茂別雷命の3柱の神である。この「神幸式jでは神輿渡御ではなく、古式豊かに「神様自ら」が各地区の氏子によって渡御され、所定の順路を3周し御旅所に入り「牛乗式」・「神楽の儀Jを見守る。その後御本殿に戻る。また、この渡御の際には神様の御装束にあたる御神幣にご利益が宿るとして、氏子や崇敬者がご神徳を頂こうと御神幣をちぎり取ってお守りとして持ち帰る風習が残っている。

神馬式(しんめしき)

ご本殿から「神様自らJが出御(しゅっぎょ)され境内の所定の順路を3周囲って渡御し御旅所にお着きになる直前、神馬3頭が右手に神矢を持った口どり(引き子)と共に順路を3周駆ける。

牛乗式(うしのりしき)

豊作を祈願する「加茂祭」の最重要儀式で、全国で唯一現行されている神事である。本来農耕に従事する黒毛和牛に甲宵姿の王鼻と言われる「田の神」が乗ってこの地においでになる。加茂地区の若連中は田の神にこの地に留まり豊作をもたらしていただくために順路を引き回し、社殿の前で牛を座らせる。

流鏑馬式(やぶさめしき)

3頭の流鏑馬の騎手は順に、拝殿西側より1丈2尺(約3m60cm)の大弓に矢をつがえて駆け出し的射する。その後、大弓を頭上高く差し上げ前後左右にあやなしながら250mの参道を駆け抜ける。3頭が東の端に揃うと順に西の端まで騎手は大弓をあやなしながら駆けて戻る。これを3頭がそれぞれ3往復する。加茂神社の流鏑馬は、農耕儀礼に則ったもので、平安時代から伝承されている独特のものである。

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