吉川八幡宮当番祭

吉川八幡宮当番祭

行事の歴史及び内容

当番祭は、吉川八幡宮(岡山県加賀郡吉備中央町吉川)の秋祭りで、岡山県指定重要無形民俗文化財(昭和30年2月15日指定)である。吉川地区内の10歳前後の2名の男児が神人である「当番様」となり、「当番様」を中心に繁栄と豊穣を願って同八幡宮と同地区内で毎年10月のおよそ一ヶ月間にわたって神事が行われる大変珍しい祭りである。

当番祭は、まず10月1日に前当番が社参して行われる「迎え当」行事、吉川地区の南北から各1名の当番を籤で選ぶ「当ざし」行事から始まる。選ばれた2名の当番は「垢離取り」行事を通じて俗界から神界に入り、「当番様」として神人の扱いを受けるようになる。当番地区においては、「波区芸(ハッケ)」という工作物を当屋の前庭に地区民総出で設け、祭神の降臨する「口開け」行事が執り行われる。また、八幡宮では、「宵祭り」と「大祭」で両当番と供人が本殿に進む前に御座所となる「仮屋」が設けられる。

「宵祭り」(「大祭」前日)では、白衣姿で馬に乗る当番が供人従え行列を組んで南北両地区から八幡宮に向い、本殿で神事を行う。

「大祭」(10月第4日曜日)では、「宵祭り」同様に当番行列を組んで八幡宮に社参し、参拝人から仮屋での祝意を受ける。本殿での神事ののち、八幡宮の400m南にある「御旅所」までの御神幸が執り行われる。御神輿が境内に落ち着くと、両当番、供人らがそれぞれ本殿までの走り競べを行う。そして、本殿の御頂杯の儀を終えたのち、当番行列を組んで各地区へ帰参する。

「大祭」の翌日、両当屋では区民総出で庭先の「波区芸」を解体し、近くの山の清浄な場所に移動し元通りに復元し、「波区芸」の前で昇天行事を行う。その後当番、当主、太刀持ちは八幡宮に参向し、宮司の榊舞い、当番の円座舞で当番は神界から俗界に戻る。この日の一連の行事を「波区芸揚げ」と言うが、地区での夜の直会をもって、およそ一ヶ月におよぶ当番祭は全て終了する。

行事主催者

吉川八幡宮文化財保存会

開催時期

10月1日から一ヶ月間(吉川八幡宮で催される例大祭は10月の第4日曜日)

※変更・中止等の場合もありますので行事主催者にご確認ください。

開催場所

吉川八幡宮(岡山県加賀郡吉備中央町吉川3932)…宵祭、例大祭を開催。
吉川八幡宮へは岡山自動車道・賀陽インターから東へ6キロ、車で10分程度。

行事に関する連絡先

〒716-1241 岡山県加賀郡吉備中央町吉川3932
電話 (0866)56-7020(吉川公民館)開館時間は平日の9:00~17:00です。

行事開催に関する写真

「口開けの神事」

当屋の前庭に設けられた波区芸(ハッケ)を前に執り行われる。

「北部地区の当番行列(大祭)」

祭りの主役である当番様は白装束を身にまとい神馬にまたがる。

「南部地区の当番行列(大祭)」

当番行列は伝統衣装を身にまとい、時折「ウエー」「ウエー」と喊声を上げながら吉川八幡宮を目指して進む。

「祭り囃子の様子(大祭)」

地元の小中学生と保護者による笛・太鼓・獅子舞で大祭を盛り上げる。

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